一週間でおかげをいただいたとか、二週間でおかげをいただいたとか言うが、それは一時、神がその病気をつかまえていてくださるだけのことであって、治ったと思うと当てが違（ちが）う。大体、重い病気は三年とか五年とか、また十年もたたなければ治るものではなく、もとの体にはなれない。その代わり、もとの体になれば、もう患（わずら）うことはない。神が病気を治してくださる時は、病気の根から取り払（はら）ってくださるのである。腹の中に病気という一本の木が生えたとすると、それを枯（か）らそうとして医者は薬を使うが、枝葉はすぐに枯れても根は残る。根が残るから、また生える。神が治してくださるのは、暇（ひま）がかかる代わりに、病気の根から治してくださる。（天地は語る330節）