お参りして、ありがたい話と思って聞いている時には心が円(まる)い。わが家でいろいろのことが思われる時には腹が立ち、心に角が立つ。腹を立てると、顔やくちびるまで色が変わり、また、体の弱い人は頭痛がしたり、癪(しゃく)の病気がある人は腹がさしこむようになったりして困る。それは、腹が立つと、その勢いで体が固くなり、血の巡(めぐ)りがとまるからである。それで体に障(さわ)りが出る。腹が立つのが少し治まると、とまった血が働き出す。腹が立つ時には、心の鏡を磨(みが)いてもらうように、神を頼む心に改めるがよい。信心して病気にならないようにするのが、わが心でわが身を救い助けるということである。(天地は語る335節)