「金光様、宗教がたくさんあっていろいろの教えがありますが、死んだら、魂(たましい)はいろいろに分かれるのでしょうか」と伺った。金光様は、「そういうことはありはしない。死んだ者の魂は、天地の間にふうふうと、ぶゆが飛ぶように遊んでいるので、どこへ行くものでもない。わが家の内の霊舎(れいしゃ)にいるし、わが墓所に体をうずめていることからすれば、墓所と霊舎とで遊んでいるのである。この世で生きている間に、人に悪いことをしたり、神のみ心にかなわないことをしたりすると、死んでからでも、魂は神のおとがめを受けるのである」と仰せられた。(天地は語る63節)