今朝の御教え

今朝の御教え(「市村光五郎の伝え2・1」より)

「金神を、これまでは悪者にいたしておる。村にあっても、悪い者を金神と言うておろうがな。女の自由にならぬを八幡と言うておろうがな。一番自由にならぬ神は金神と、のけておる。氏子、信心をすれば、これからは金神がなり変わり、福の神になりてやる」
と備中の国大谷村に金光大神様をもってお告げあり。この所へ巳の年参詣いたすは、明治十五年午の年十月のころより。巳の年、金神様に信心に赴き、参詣をいたし。その時、金光様お話しあるは、
「金光が大病につき神々に信心はいたしたなれど、神様より何の沙汰もなし。医者にもかかり、その医者も手を放し。それから余の人を頼み、拝んでもらい。金神様、その人をもってお告げあるは、金光は本宅をいたして(母屋の建築をして)おる、それで金神が叱ってあると申され、金神に信心をすれば、治してやると申され。金光が疑いを放れて、小社をこしらえて一心に信心をいたし、病治る。それから、みな、拝んでくれいと言うて来る。信心をせよと言うておけばよし。金光は今におかげをいただいておる」
と巳の年にお話しあり。めいめいの信心なり。