「いわしの頭も信心からということがあろうがな。観音様の盛んの時、女、信心をいたし、広大なるおかげをいただき。ある時に、村の若い者が観音様へ参ると言い、それを聞き、女、お守り袋をことづけ、若い者ことづかり参詣いたし。観音様の前にいわしの頭落ちておったれば、それを包み帰り、女に渡し。女ありがとういただき、一心に拝み、おかげをいただき。
村の若い者、不思議に思い、なんと、一同あやくる(からかう)心なり。お守り袋の中をあけてみなされ、いわしの頭なりと言う。女、守りをあけてみれば、間違いなし、いわしの頭なり。それで、女、はっと心をとがめ、それからは、観音様と言うて信心をしてもおかげなし」
と金光様巳の年にお話しあり。
今朝の御教え(「市村光五郎の伝え2・62」より)